March 19, 2008

paris



「フランス映画祭」に出品されていた、セドリック・クラピッシュ監督の 'PARIS' を観てきました。
オープニングの音楽と共に映し出されるパリの遠景とそれをベランダから眺めるロマン・デュリスの後ろ姿、途中様々なシーンで出てくるのですが、それだけで素晴らしい。市場で働く人々から有閑マダムまで、パリで普通に生活する様々な人々の様子が織り込まれたストーリーで、決して華やかだったり心躍ったりする作品ではありません。映画に何かしらのファンタジーを求める私には完全にフィットしなかったけれど、でも登場する人々に共感し、街の美しさに感動する作品でした。
そして ジュリエット・ビノッシュ。とても良かった。レオン・カラックスの作品に出ていた頃には「愚鈍そうで大キライ」だったのですが、最近の彼女出演作をいくつか観てファンになったところ。年を重ねる毎に素敵になっているなと思いました。

クラピッシュ監督作品だと、やっぱり青春ものの「スパニッシュ・アパートメント」「猫が行方不明」「青春シンドローム」が好きです。

そして同じロマン・デュリスの最近の出演作で、タイトルが似ていて勘違いしてたんですけど、' DANS PARIS' 、日本でも公開してほしい〜!!!
ゾエ・カサヴェテスがパリで撮影した初長編作、' broken english ' (これ、マリアンヌ・フェイスフルだ)もスルーなのかな。
ジュリー・デルピー監督、主演の「パリ、恋人たちの2日間」はもうすぐ公開です、楽しみ。