August 15, 2008

Jeanne Moreau, a la japonaise

                




mayle AW2008、フレンチと少しのジャポネーズ。

white knight, dark knight





監督がイギリス出身と知って納得、バットモービルさえ俊敏な馬に思える未来の騎士譚「the dark knight」。ニューヨークを舞台に、全編に流れる圧倒的に重厚なゴシック・テイスト(音楽にも鳥肌が)はかなり楽しめました。アメリカン・コミックが原作とは思えないエレガントな作品で、同じくコミックが原作/ラブ・トライアングル/ヒーローの苦悩がテーマの「スパイダーマン」とは全く異なる趣向。キャスティングも秀逸で、特に脇を固める名俳優、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンの上品で年輪を重ねた演技がストーリーに貴重な'軽さ'を与えていたように思います。主演と言ってもおかしくないヒース・レジャー、彼の役どころのルックスはピート・ドハーティ、イギー・ポップ、シド・ヴィシャスといった筋金入りのロック・ボヘミアンにインスパイアされたそうで、30年前、突然現れたシド・ヴィシャスの姿は、ロックに全く興味のない普通の人の目には恐らくこのジョーカーのように映っていたのかもしれません。そして暗黒の騎士と光の騎士に愛されるマギー・ギレンホール。彼女のクールで知的な存在感がこの映画をモダンでリアルなものにしていました。余談ですが、「スパイダーマン」のヒロイン、キルスティン・ダンスト(マギーの弟とつき合っていた)同様彼女も「美しいのか、アグリーなのか」と評価が分かれるようですが、私は断然ふたりの大ファンです。(ふたりとも私と同じmayleのバッグを持っているし。)

August 14, 2008

JPB



随分昔に「ヌーヴェルヴァーグの雰囲気の勉強」のために観たトリュフォーの作品を、最近少しづつ見直しています。当時義務感から必死に観ていた初期の作品よりも、円熟度が増した後期の洗練された作品群の方が今となれば好ましく、「日曜日が待ち遠しい!」「アメリカの夜」には引き込まれました。「隣の女」も観なければ。ニューヨークでもちょうどヌーヴェルヴァーグの回顧映画祭みたいなものが行われていると何かで読んだのですが、その代名詞でもある永遠にクールな俳優、完全にハンズ・アップな男性、ジャン=ポール・ベルモンド。個人的には彼のマッドネスな演技より、「女は女である」「リオの男」での、女性に振り回される情けない感じの方が好きですが。彼とカトリーヌ・ドヌーブ共演、トリュフォー監督の「暗くなるまでこの恋を」を観たところなのですが、ここでのふたりの恋愛関係はラテンの情熱の道行きで、淡白な日本人の私は途中で何度も「もういいでしょう、その辺で」と思いつつ、なんとか見終えました。でも全編 YSLのドヌーブの着こなしはモダンでエレガント(とても娼婦には見えない)かつスタイリッシュ、必見です。

August 09, 2008

good woman





fire works




今年は神宮花火大会も「キッチンの窓から見えてるよ」というオフィスでのインフォメーションだけで終わり、横浜も隅田川も行き帰りの浴衣姿の人々を見るだけで終わってしまいましたが、遂に見ました、すごい花火を、オンタイムの深夜、テレビで中継されていた北京オリンピックの開会式で。
ヘルツォーク&ド・ムーロンによる素晴らしく優美なシェイプのスタジアムを囲んで、これでもかとばかりに打ち上げられた花火はなんと12万発だったとか。
勿論その眺めは美しかったのですが、それよりも地の底から湧き出るようなものすごいパワーに圧倒される花火で、その演出が映画監督のチャン・イーモウだったと知って納得。いかにも彼の映画の一場面のような、彼自身の美学への強い執念のようなものを感じた数分間でした。

August 08, 2008

don't be like that, she said



ニューヨーク、クレイジーな女の子を捕まえるよりもタクシーを捕まえる方が難しそうな街ですね。
それにしてもこの夏に彼らのライブがないなんて、東京にはほんとうにがっかり。