March 13, 2008

the darjeeling limited




wes anderson監督の新作「ダージリン急行」、とても面白かったです!
その余韻に浸りたくて、エンドロールの間もずっと席に座って人の名前を眺めていました。
前2作に引き続き、”かなりいかれた失われた家族’の物語”です。
途中よくわからない経緯はいくつかありましたが、それはそれ、最後まであっという間でした。

前作「ライフ・アクアティック」が、作品よりもdvdに特典として収録されている膨大なイタリアでの撮影ドキュメンタリーの方が興味深かったくらいの感じだったので、少し心配していたのですが、良かった、「ダージリン...」は楽しかったです。
あの映画が個人的にイマひとつだった理由は、owen wilson で、彼が登場人物の中でまとも(風)な人物を演じていたところ。「ロイヤル・テネンバウムス」での彼の存在感はすごかった。。。彼の演じる役が冴えていないと、anderson監督の映画は面白くないのです。
サントラ的には「ライフ・アクアティック」が一番好きな作品ですが。

今回はとにかく「戦場のピアニスト」 adrien brody を(私史的に初めて)発見したこと!
兄弟を演じる3人(みんなジューイッシュかな?)が3人とも魅力的なのですが、特に次男役の brody、彼のモダンなコメディを観たのは初めてで、本当に、全く、コンプリートリーにノックアウトされました。彼のスカーフのかぶり方(3人それぞれ個性がある)や、シャツと下着のへんてこりんな着こなしさえもおしゃれに見えるんですよ〜。
前にイギリス人の知り合いに「日本人は皆君みたいに声が小さいのか?スノッブだ。イギリス人は皆こうやって大きな声で話すんだぞ!」と妙なことで威嚇されたことがありますが、adrien brody のか細い声、完全に素敵でした。