映画も音楽もファッションもアートもインテリアも身の回りにあるものは全部、今まで見たことがないような新しいものよりは、そのリファレンスがどこかの時代に感じられるような、温故知新的なものの方に魅力を感じます。
ブライトン出身のバンド、the kooks の念願のライブを初めて観たのですが、彼らの何が好きかというと、どこかで聴いたことのあるような(60‘sっぽい)、英語の歌詞がわからないけど一緒に歌いたくなるようなキャッチーなフレーズに、彼ら自身のセンスと2008年感を自然にミックスしているところ。クールなことをしようという感じもなく、かといって流行遅れなこともなく、なんとなくナチュラルな佇まいも好きです。
そして、勿論、ルックスもかわいい。前にmixte などでも特集されていたのでファッション系でもそれなりにステイタスはあるのだと思いますが、長い足にスリムジーンズという最近のロック・バンド・スタイルのマナーはなくてはならないもの。ボーカルの動きも魅力的で、どこか若い頃のミック・ジャガーみたい、というよりも、むしろミック・ジャガーを思わせないロック・バンドのボーカルは好きじゃない、ということに気づきました。おそらくミック・スタイルは女の子にアピールする為のベストの「型」(歌舞伎みたいな)なのではないでしょうか。
昨日はチケットがソールドアウトと聞いていて戦々恐々、でも実際はちょうど良い混み具合で、リキッドルームはとても観やすいスペースだったし、最後までゆっくり楽しめました! 最近多いフェス系よりもちゃんとライブハウスで観る方が100倍いいですよね〜。