April 01, 2008

un couple parfait



日本人の諏訪明彦監督がパリで撮影した作品、「不完全なふたり」。
ジュリエット・ビノシュを配し「パリ・ジュテーム」にも参加していた監督で、彼のこの長編、なんだかとても良かったです。
リスボンに住んでいるフランス人アーティストのカップルが友人の結婚式のためにパリに久々に遊びに来る、
結婚して15年のふたりは離婚することを決めている、
そして。。。というストーリー。
まず映像の全体のトーンが独特(ゴダール作品の撮影監督が参加しているそうです)。カップルのふたりがフランス映画でたびたび見かける素敵な俳優だったので感情移入しやすかったこともあり、特に起伏のないストーリー展開も、静かなロダン美術館、ホテル周辺(北駅周辺??)の街の雰囲気も楽しめました。BGMは無く、画面に溢れるパリの街のノイズも美しかったです。

この前観た「マイ・ブルーベリー・ナイツ」は中国人監督が撮ったアメリカでした。
同じく「タロットカード殺人事件」はニューヨーカー、ウディ・アレンが撮ったロンドン。
「ダージリン急行」もアメリカ人監督ウェス・アンダーソンが撮ったインド(とパリ)。
他にもいろいろありますが、異邦人が描く外国ってどこかロマンチックで好きです。