December 27, 2008

you give us a light


brother sun, sister moon


十数年ごしでやっと観た「ブラザー・サン、 シスター・ムーン」、ゼフィレッリ監督の73年作。
見終えた後に調べるまで全然しらなかったのですが、聖フランチェスコ会の聖人フランチェスコが名門一族と世俗から決別し、清貧な宗教の道を進み始めた若き日を描いた作品で、彼の純粋かつ穏やかなキリストへの思いと随所に織り込まれたイタリアの四季の自然が美しい作品でした。
13世紀のストーリーですが、制作されたのが70年代初めということもあり、フランチェスコを囲む修道士の描き方がヒッピー・コミューンぽかったり、サントラがドノヴァンだったり、登場人物になんとなく長髪の若者が多かったり、でもそれはそれで遥か昔の物語に共感させるひとつの手がかりとなって楽しめるのではないでしょうか。
ローマと地方都市の違いはありますが、何度か描かれるミサのシーンは荘厳で素晴らしかったです。が、なぜか「ミサ」にすごい恐怖感を覚えるんですよね。色と香りとあの圧倒的な重厚さ、かな。。。