July 26, 2009

omelletes




学生のころに両親の本棚で見つけた「パリ仕込みお料理ノート」。
石井好子さん、日本のシャンソン界の草分け的な歌手のかたが、戦後まもなくパリに留学したころの思い出とフランス料理のレシピが楽しい作品で大好きな一冊です。
そして最近買い直したのが彼女の「巴里の空の下にオムレツのにおいが流れる」とその続編「東京の空の下にオムレツのにおいが流れる」。
暮らしの手帖の名物編集長、花森さんに勧められて執筆したというだけあって、文体はとてもシンプルでさわやか。
バターはバタ、ワインはぶどう酒、
お料理のレシピはどれも簡単に作れそうで試したくなるものばかり。
50年以上も前の巴里での留学経験の様子も楽しく、偶然にも大ファンの翻訳家、朝吹登水子さんとアパルトマンをシェアされていたことなどもわかったり。
読むと元気になれる、ビタミンのようなエッセイです。